介護の仕事を始めたきっかけ

自分の母が認知症になり、じゃんけんぽんのグループホームにお世話になっています。
認知症という病気は知っていましたが、「まさかうちの母が…」という思いでした。父が他界してから、認知症の症状が出始め、よくあるお金のトラブルもありました。これまでしっかりしていた分、母の変化がすごくショックで、見たくないという思いが強く、母を遠ざけていました。
でも、本当にこのままでいいのかという思いがあり、介護の勉強をするために初任者研修を受講することにしました。
研修中、講義を聞いていて涙が出ることもありました。「しっかりして」と言ってしまったり、今まで自分が母にしていたことが全部反対だったことを知りました。
母の病気について知ろうと思ったことがきっかけだった初任者研修でしたが、受講している間に他の人のことも知りたいという気持ちになり、お世話になっているじゃんけんぽんで働かせてもらおうと入職に至りました。

 

初任者研修で印象に残っていること

初任者研修を受けるまでは他人の排泄介助などについても無理だと思っていました。でも、実際に研修で話を聞いてみるとそんなことは全くなく、もっと知りたい気持ちの方が大きくなりました。
これまでは見たくないと母を遠ざけていましたが、他の人の介護を通して、今まで頑張ってきた人を今度はお世話をしたいという気持ちに変わりました。
母はグループホームを利用していますが、時々、短い時間ではありますが、家に連れて帰れるようになりました。少しの時間でも家を思い出して、時間を共有出来て良かったと思っています。
これからも帰れる時間があれば連れ出したいと思っています。

 

介護で心がけていること

利用者さんには笑顔でいてほしいと思っています。自分もそれで笑顔になれます。
一緒にできること、楽しめることを探して、一緒に時間を過ごしていきたいという気持ちです。

 

仕事のやりがい・がんばりたいこと

大変なことはありますが、学ばせてもらっているというところが大きいです。母のこともあるので、そういうことを痛感します。
今後は介護福祉士の試験を受けたいと思っています。仕事をしているうちに自然と学びたい気持ちがわいてきます。現場の仕事から学ぶものも多いですが、資格をとって知識もつけていきたいと思っています。

 

 

インタビュー 2020/10