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だんだん心が通じる喜びを感じ、介護の世界に

大学在学中は、当初から介護職に就こうと決めていたわけではありませんでした。ボランティアや実習で保育や介護、障害者施設などに訪問する機会がありましたが、高齢者を相手にする仕事は自分には合わないと感じていました。ある施設で、私が何かをしようとするたびに、「あんたにはやらせないよ!」と言うおばあさんに出会いました。しかしその後、レクレーションなどを通して、だんだん心が通じるようになり、「おかえり」と言ってくれるまでになりました。その経験が心に残り、高齢者と関わる仕事をしてみたいと思うようになりました。面接会や見学会で様々な施設に行きましたが、「家に帰りたい」と口にする方も多く見かけました。自分に何かできることはないかと思っていたところ、小規模多機能型居宅介護を知りました。実際働いてみても、こちらで利用者さんを支援しながら、自宅で暮らすことができるというイメージ通りで、楽しくお仕事しています。

自宅との生活を切り離さない。自宅で迎える最期が幸せ

介護現場で働き始めて印象に残っているのは、利用者さんが亡くなった時です。初めの頃は特に、とても寂しくて力が抜けてしまうような感覚でした。自宅に帰られて「また明日ね」と別れたその日に亡くなられ驚くこともありましたが、自宅で最期を迎えられるのは、その方にとって幸せなことではないかと思えるようになりました。また、ご家族からも「いろいろしてもらえて、本人もここで寿命を全うできてよかったと思います。」と言っていただき、ご家族と一緒に利用者さんを支えられてよかったと感じます。介護は介護、家は家という境はあまりなく、何かあればこちらからご家族へ、ご家族からこちらへと連絡を取り合っています。そういった意味でも、小規模多機能型居宅介護は利用者さんと自宅との生活が切り離されず、短い時間であっても家族とかかわりが持てるのは魅力だと感じています。

自分の成長が、利用者さんからの信頼につながる

利用者さんとの距離が縮まると「美咲ちゃん!」と呼んでくれて、「ありがとね」「いってらっしゃい」「お帰り」という一言がうれしく、やりがいを感じます。「またお願いね」と言われると、次も頑張ろうという励みになります。働き始めたころは、社会福祉士などの資格は持っていても介護に関する知識や経験はほぼなく、分からないことばかりでした。それでも、他の職員に聞きながら学び、できなかったことができるようになりました。自分が成長して、利用者さんから信頼の言葉をもらった時にもまた喜びを感じます。これからは、レクレーションのレパートリーを増やして、もっとうまくできるよう、上手な職員に教わりながら上達したいと思っています。挑戦することはいろいろありますが、一つずつできるようになっていきたいです。