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父の介護をきっかけに、定年後も働き続ける

介護の勉強は、1人暮らしだった父と一緒に住むことになった時、父の世話をするために始めました。要介護の認定はありましたが自分で何でもできる人だったので、私が懸命に介護をすることもなく亡くなってしまいました。最初に介護の仕事を始めたのは、当時夫の仕事の関係で住んでいた広島でした。その後、群馬に戻ってから老健に勤めましたが、その頃は自分よりも経験がありながら無資格という人も多い時代で、これから若い子たちが学校を卒業して資格を持って入社してくる中で資格の必要性を感じ、5,6年経った頃に試験を受けました。節目節目で職場は変わりましたが、定年退職まで介護の仕事を続けました。退職後、じゃんけんぽんの職員と知り合いだった娘の勧めで、新しくオープンする観音寺の事業所に入ることになりました。

ご自宅でいきいき過ごされる姿を大事に

これまでは大きい施設の中で働いていたので、利用者さんのご自宅に訪問に行くようになって、考え方がガラッと変わりました。それまでは、どうして介護度の高いこの方がグループホームなどではなく、ご自宅に住み続けるのだろうかと思うことがありました。しかしご自宅に訪問したとき、事業所で過ごす時よりも、いきいきと生活していることが伝わってきます。事業所の方に来て、利用者さん同士や職員と話すのも楽しいことなのだとは思いますが、ご自宅に行ったときに「上がっていきな」とか「お茶飲んで行きな」と穏やかな表情で招いてもらうと、この方にもこういう一面があるのかと新鮮で、ご自分の家が一番落ち着く場所なのだということを肌で感じました。そのような、本来のご本人の姿を見て、地域の住み慣れた家にいながら最期を迎えることが、利用者さんにとって大事なことの一つなのだと気づかされました。

「自分の父親の手助けをしたい」ぶれない想い

介護の仕事を続ける理由は、介護士の私たちを必要としている方がいるということと、やはり自分の親と重なるところです。「自分の父親の手助けをしたい」と思って始めた介護の勉強ですが、その時と今の気持ちと何も変わるところはありません。もちろん実の親ではないので、利用者さんによって接し方は変わりますが、初めの気持ちからはぶれていません。この仕事が好きですし、定年退職後も働けるのは魅力です。趣味や、やりたいこともあるので、勤務時間を変えながらでも、少なくとも70歳までは元気に働きたいと思っています!