小規模多機能の家じゃんけんぽん大利根前橋
ぐんま認定介護福祉士 鮎川 直哉

「1対1でじっくり」が自分に合っている

福祉の分野に興味を持つきっかけになったのは、中学生の時に高校見学で行った文化祭でした。障害者や高齢者がどのようなハンディを感じながら生活しているのかを体験できるブースで、目隠しで目が見えないようにしたり、体に重しをつけたりして、そのような方たちが健常者と同じ環境で生活することの大変さを知り、興味を持つようになりました。その高校の福祉コースに進み、専門学校を卒業後、学校の先生の紹介でじゃんけんぽんに就職しました。専門学生の間は、実習では特養に行くことが多く、グループホームでの介護経験はありませんでした。群馬町の事業所に来てから9年目になりますが、グループホームは少人数のため利用者さんと1対1でじっくりと関わることができ、そのかたちが自分の性格に一番合っていると感じています。

一緒に地域に顔を出し、常に利用者さんの喜ぶことを模索

利用者さんのために何かをして、「ありがとう」と言われるとこの仕事をしていて良かったなと思います。私が利用者さんに対して取る行動の意味を理解してもらうことは簡単ではなく、予想外の反応を受けることもあります。そういう時には、「利用者さんが本当に求めていることを、自分自身がまず理解できるようにならないといけない」と思わされ、常に利用者さんの喜ぶことを模索しています。現在の利用者さんは、歌うことが好きな方が多いので、最近はレクレーションでも歌をたくさん取り入れるようになりました。「ふれあいの居場所近隣大家族」が近所にあるので、そこで開催されるイベントにも顔を出して、地域の一員として利用者さんにも楽しんでもらっています。

忘れられてしまっても、わずかな時間でも笑顔になって

モットーにしていることは、「利用者さんに楽しんでもらい、笑顔になってもらいたい」ということです。みんなで出かけたり、レクレーションをしたりしても、その日のうちに忘れてしまう方もいらっしゃいます。やっても無駄なことと捉えるのではなく、たとえ忘れてしまったとしても、わずかな時間の中でも笑顔になって、楽しいと感じてもらえたらと思います。現在は、ケアマネの資格取得に挑戦している最中です。知識を身につけ、利用者さんにとってさらに良い支援ができるよう努力していきたいです。

インタビュー 2017/8