じゃんけんぽん地域生活支援室
主任介護支援専門員・ぐんま認定介護福祉士 西村 澄子

自身の療養期間を経てケアマネジャーに

介護や福祉以外の社会経験の方が長く、45歳でリストラにあってから高齢者施設の調理師として勤め、ヘルパー、グループホームと転職しました。もともと福祉に興味はありましたが、再就職に向けて働く条件を踏まえると介護の仕事しかなかったのが実情でした。体を痛め職場を退職後、1年間の療養中にケアマネジャーの資格を取得し、52歳の再出発で出会ったのがあいあいえすデイサービスでした。現場職員として入社しましたが、7か月後にはじゃんけんぽん国府のケアマネジャーになりました。業務も役割もかなり厳しい面がありましたが、現在の居宅介護支援事業所での仕事に役立つ経験となっています。じゃんけんぽんでの勤務は11年目を迎え、これまで働いてきた中で最長となりました。すごく嬉しかったです。療養からの採用ということも、ありがたく感謝しています。

効率との矛盾を和らげる職場環境

難しいケースへの対応の場合、どうしても効率とは対照的な時間や姿勢が必要になることがあります。ケアマネジメントをするにあたって、そういった仕事への取り組みができているのは、職場環境によるものも大きな要因のうちの一つだと思います。部署では最年長でもあり、チームワークを重視しています。ケアマネジャーとして、良し悪しではなく双方向に働く力と通い合う気持ちを大切にしたいと考えています。仕事を続ける中で、自ら人間が好きである事を再認識できました。

誰でもチャレンジできる「かいご」を目指して

法人開催の介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)の講師を初回より担当しています。生徒との関わりの中で、もっと楽しく学べるように、工夫が必要になります。毎回そのような体験の積み重ねで、自分自身も一緒に成長できるのはありがたいことです。福祉以外での社会経験が長いからこそ、介護の問題点を感じることがあり、介護や福祉業界しか知らずにいるのではなく、より広い世界に目を向ける姿勢が必要ではないかと考えます。それをうまく活かすことができたら、介護の現場も働きやすくなるのではないでしょうか。
現代は、自分の納得する仕事を求めて転職をする人も増えてきています。その目線の先に、誰でもチャレンジできる「かいご」もあってほしいなと思います。

 

インタビュー  2017/11