グループホームじゃんけんぽん大利根前橋
介護支援専門員/介護福祉士 上原 由美

福祉の仕事から離れても、ご利用者さんと関わりを持ちたい

祖父母と同居しており、日常的にお年寄りと関わる環境でした。次第に、お年寄りと関わることが、自然であると感じ、一緒にいると自分の心が落ち着いているということに気づきました。高校の進路選択時に「保育士」か「介護福祉」のどちらの進路に進むか迷っていましたが、より興味を持った、「介護福祉」の道に進むことを決意しました。短大で福祉を学び、授業で学んだ「グループホーム」に惹かれ、福祉施設に就職しました。就職後6年で一度福祉の仕事から離れましたが、「ご利用者さんと関わりを持つ仕事をしたい」という思いに改めて気づき、再びこの仕事に就き、現在に至ります。日々の仕事は、お年寄りと一緒にいることができるため、楽しく、元気をもらい、やりがいも感じています。

亡くなる10日前、ご利用者さんと一緒に馴染みの団子屋へ

じゃんけんぽんでは、地域の医療機関のご協力を得ながら、ご利用者さん、ご家族の希望により看取りを行っています。3件の看取りに立ち会いました。死は、悲しく、切ないイメージがありますが、最期までの数年間に出合った我々が、精一杯自分の人生を生きてきたご利用者さんの最期に「どのように向き合うのか」、「今何ができるのか」をスタッフと考えながら寄り添いました。ご利用者さんが衰えていくなかで、しばらく会えていなかった家族に再会し、たくさんの方に見守られながら息を引き取る姿は、ご利用者さんに「ありがとう」と声をかけられている気持ちになります。昨年亡くなられた方がいましたが、亡くなる10日前に昔よく行っていたという馴染みの団子屋に行く機会がありました。顔馴染みの店主と話をし、とても良い表情をされていたことが今でも胸に残っています。その方の最期に関わらせ頂いたことをありがたく思っています。

子育て相談!!子育てママの力が介護には必要です

ご利用者さんとの関わりのなかで、手を焼いている子育ての相談をご利用者さんにすることがあります。そんな時ご利用者さんとスタッフという枠を超え、1つの家族の中で子育ての相談をしているような気持ちになります。ご利用者さんも、子育ての話をすると、昔を思い出し生き生きとなるのが印象的です。
実家のある長野から群馬に嫁ぎ、じゃんけんぽんで仕事をするようになり、3年目になります。その間、出産もありましたが、勤務時間や日数の調整をし、時には子どもも一緒に出勤するなど子育てをしながら無理なく働くことができています。じゃんけんぽんには子育てをしながら働いているママさんの力があります。ぜひ、あなたの力を福祉の現場で生かしてみませんか。

 

インタビュー 2015/2