小規模多機能の家じゃんけんぽん大利根前橋 
介護福祉士/ぐんま認定介護福祉士 増田 江梨

Q.じゃんけんぽんで働き始めたきっかけを教えてください。

介護の仕事についたきっかけは、小さい頃からおじいちゃんとおばあちゃんと一緒に暮らしていて、お年寄りと接することがもともと好きだったし、自分らしくいられると感じたからです。高校卒業後、すぐグループホームへ就職。退社後は、デイサービスなどの在宅サービスを経験する中で、在宅生活を支えるとはどういうことなのか、自分は何ができるのかを考えるようになりました。小規模多機能型居宅介護は色々な支援ができると聞いて、とても興味を持ち、自分の可能性を信じて現在の職場へ来ました。

Q.仕事をする上で大切にしていることは何ですか?

前職のグループホームでは、24時間利用者さんに関わり、人数が9人と少人数なので家庭の延長という感覚でした。それに対して小規模多機能は、利用者個々に利用形態が違い、関わる時間も限られています。その為、利用者さん1人1人のニーズに応えるには、利用者さんの日常のちょっとした変化に気づくことが大事だと考えています。
私が利用者さんと関わるときは、オーバーなリアクションを心がけていますが、人によってはちょっとふざけてみたり、この人だったら甘えてみよう…とか、この人にはこうしてみようと考え、自分をアピールするようにしています。そうすると利用者さんも喜んでくださいますし、私の名前はわかってもらえなかったとしても「またきてね」と言ってくださいます。利用者さんにとって安心できる存在でありたいと思いますし、「わたしはここにいるよ!」と、常に自分の存在をアピールしています。

Q.この仕事のやりがいは?

もともと人見知りで話し下手ですが、そんな自分を変えたいと思っていました。自分から話しかけなければ利用者さんも振り向いてはくれないので、自分から進んで話しかけるようにしました。そうすることで自分が成長して少しずつ強くなれているのかな、と感じています。また、利用者さんのことを「この人はどんな方なんだろう?」と探って、関わっていく中で「ああ、こういう方なんだ!」とわかってくると嬉しくなります。利用者さんを理解し、その方がその人らしく、生き生きと過ごせるようにサポートしていきたいです。そして利用者さんから「ありがとう」「助かったよ」と言ってもらえると自分の達成感となり、次もがんばろうという原動力にもなります。

Q.この仕事のむずかしいところは?

さまざまな利用者さんがいらっしゃいますので、その人に合った対応だったり、言葉だったり、その人の理解を深めていく過程が難しく、教科書通りにはいかない部分があります。また、介護する人の年齢によって関わり方も違うのかな、と感じます。「20代の小娘にそんなこと言われたくない!」という反応が返ってくるなど、悩むこともありますが日々勉強です。

Q.じゃんけんぽんで働くことの魅力は?

スタッフ同士の連携が取れている所だと思います。利用者さんをどう支援していくことが一番良いのか?こんなことがあるからどうしようか?とスタッフみんなで話し合って、試行錯誤しながら、支援の方法を考えています。たとえそこで解決しなくても、次に繋がれば良いと考えて、新たなチャレンジをし続けることで、きっといい方法が見つかると思います。

Q.今後の目標を教えてください。

利用者さんと関わる中で、利用者さんの事をよく知らなければ、その人らしく生活することの支援はできないことを学びました。利用者さんの思いをきちんと理解し、その人にとって自分は何ができるのかを考え、その人らしい在宅生活を最期まで支えきりたいと思っています。

Q.この仕事を目指す方へメッセージをお願いします。

お年寄りを好きでいることが第一ではないでしょうか。介護技術も大事ですが、まずは気持ちが大切だと思います。利用者さんの立場になって考えて、そしてその人がより良い生活が送れるように支援していくのが私たちの仕事です。
もし、お年寄りを好きで介護に興味がある方がいらっしゃれば、1歩踏み出してみませんか。
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インタビュー  2017/5