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介護をより高めていく活動がしたい!

じゃんけんぽんに来る前は、ある社会福祉士法人で23年勤め、高齢者福祉関係で入所施設・在宅サービス・行政委託の相談支援事業などを担当していました。その間、ずっと目指していたのは、「じいちゃん、ばあちゃんがその人らしく最後まで生ききることを支援する」ということでした。長年勤める中で、組織運営に関わる職位にも就かせていただいていましたが、組織運営よりも介護職として自身をもっと高めたいと思い、介護アドバイザーに相談して北海道のある施設で1年間勉強をさせてもらいました。その後、群馬に戻ってから「介護をより身近で楽しいものにする活動」をしようと考えていたところ、元々知り合いだった、じゃんけんぽんの職員より「研修担当をやってみませんか?」と声をかけられ、入社に至りました。

研修を「より良い介護」のため、自ら行動を起こすきっかけに

以前の介護現場で、長く管理職として人材育成や職場改善に関わっていたことから、介護現場でのニーズがよく分かります。その強みを活かし、「研修」という側面で法人内外の現場に関わり、「より良い介護」を実践することの支援ができないかと考えました。中でも「人材の確保と定着」は介護現場の大きなニーズの一つです。その根本には「介護の仕事の魅力」を感じられることが大切であり、とどのつまり「より良い介護」を現場が実践し広めることが全てだと思っています。私は、介護は「関係づくり」だと考えています。つまり、自身の体・老い・病気・障害・人生等の「自身との関係」、パートナー・子・親等の「家族との関係」、友人・知人・近隣等の「社会との関係」をご本人が作る、維持する、再構築することを支援することです。「より良い介護」を教えてくれるのは、目の前のご利用者、ご家族、地域の方であり、一緒に働く仲間です。そのことに気付き、自ら行動を起こすためのきっかけとして、「研修」というツールを活かしたいと思っています。現在は、法人職員向けのOff-JT、OJTの他、介護職員初任者研修、移送サービス講習、送迎運転者講習などの外部向け研修に取り組んでいます。

枠にとらわれない、創造的で充実した仕事

じゃんけんぽんの理念を一言でいうと、「共生のまちづくり」だと思っており、その理念に強く共感しています。そのため、担当する研修やインフォーマル事業については、その理念を目指して取り組んでいます。私自身、3人の子どもを1人で育ててきたという経緯があり、「人に相談できない」「頼れない」ことを経験し、制度だけでは支援が不足することも身をもって感じていました。どんな人でもいろんな形で生きづらさを抱える当事者だと思います。大事なのは誰かの問題を「他人事にしないこと」です。「自助」「互助」「共助」をいかに充実させるかは、「お互いに知ること」「お互いに受け入れること」から始まると思います。そのため、人を「つなげる」「つながる」ことを常に意識して行動しています。
じゃんけんぽんの仕事は枠にとらわれず「自由度」が高いため、責任や「自律」が求められます。その分苦しい時も多いですが、創造的で充実した仕事を「楽しく」できると感じています。自分のキャリアパスをいろんな可能性で描き出すことができ、「仕事が自己実現にもつながる」職場だと思います。