小規模多機能の家じゃんけんぽん大利根前橋
准看護師 岩佐 政代

誠心誠意を尽くす、その人本位の介護がしたい

20代前半に、勤めていた不動産会社を辞め、友人からの誘いを受けた病院で医療事務として就職しました。その病院から勧められて、医療事務の仕事をしながら看護学校に通い、看護師の資格を取得しました。いくつかの医院で看護師としての経験を積んだ後、デイサービスで看護職に就きました。そのデイサービスを退職した時、これまでとはまた違った環境で働こうと考えました。新しい職場でも、「利用者さんに対して誠心誠意を尽くす、利用者さん本位の介護を変わらず続けたい」と思っていました。じゃんけんぽんの職員で、以前同じ職場で働いていた方から、事業所のそのような雰囲気を耳にしており、その頃、ちょうど新聞の求人広告を見かけたこともあって、じゃんけんぽんへの応募を決めました。

スタッフ同士が連携し協力し合える現場

現在の仕事内容は、トイレ・食事介助、送迎などの通常の介護業務に加え、薬の管理、糖尿病の利用者さんの血糖値や食事、インスリンの管理なども担当しています。介護の現場では、他のスタッフとの連携が重要です。医療機関で働いていた時は、看護師として先生の指示のもとで動いていた部分が大きく、周りの状況や利用者さんの変化に気づいて行動に移すことに関しては介護職のスタッフの方が長けていると感じます。だから、周りを見て私にアドバイスや指示をしてくれるのはありがたいことです。スタッフ同士がお互いに協力し合って、いろんな目で周りの状況を見つつ利用者さんに合った対応していくことが大切です。

手探りでニーズをつかんでいく。難しさの先に、やりがいを感じる

一人ひとり育ってきた環境や性格の違う利用者さんたちに対して、「これをすれば良し」ということは一概に言えません。また、認知症の方は、感情が出てきても言葉で表せないことがあり、手探りで利用者さんのニーズをつかんでいくような場面があります。それでも、利用者さんをよく見てコミュニケーションを大事にし続けていく中で、私たちを徐々に受け入れてくれるようになります。機械ではなく人間が相手である以上、難しさもありますが、同時に大きなやりがいを感じています。
世間では、利用者さんのほうが我慢したり自由が利かないような部分もまだまだ多いのが現状です。だから、ここみたいに利用者さんが自分らしく生活できるところがもっと発展して増えていってくれればいいなと思います。

インタビュー 2017/8